笑気ガスによる無痛分娩
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無痛分娩に笑気ガスが用いられるというのは、あまり知られていないのではないでしょうか。
笑気ガスとは「亜酸化窒素」のことです。
亜酸化窒素は味もにおいもないガスで、通常は酸素と混合されていて、マウスピースなどを通して吸入します。
そもそもこの笑気ガスとは、吸入することにより陽気になることから、19世紀ごろの学生達の間でパーティーグッズとして使用されていたものです。
そのパーティの際に、誤って足をぶつけた学生が、ぶつけた足を痛がらずに笑っていたことから笑気ガスの鎮痛作用が発見されたそうです。
実はイギリスでは分娩時の痛みをコントロールする無痛分娩の方法として笑気ガスの吸入が人気だそうです。
これに対してアメリカでは、笑気ガスは歯医者でよく使用されているものの、分娩時の鎮痛処置としてはそれほど普及していないようです。
しかし、笑気ガスがなぜ痛みを軽減するか、正確な仕組みはまだ明らかになっていません。
笑気ガスを用いた処置の方法としては、フェイスマスクやマウスピースを通してガスを吸入します。
分娩において笑気ガスの効果を得るためには、マスクを顔にあて、次の収縮が始まるまで深く息を吸います。
ガスが有効に働くまでに30秒〜60秒くらいかかります。
そのため、次の収縮を感じ始めた瞬間に吸入のタイミングを合わせるとよいといわれています。
笑気ガスの作用は、痛みと同時に幸福を感じる不思議な感覚と言われています。
したがってガスを吸っても痛みが残る場合があるのですが、ガスのおかげで痛みを苦痛と感じなくなるのだと思われます。
この笑気ガスによる無痛分娩の母体への副作用としては、吐き気を催すことがありますが、赤ちゃんへの笑気ガスによる臨床的な副作用は、今のところまだわかっていません。
